牛肉に沢山含まれているアラキドン酸
海外でも菜食主義者が多くなっていますし、スローフードがもてはやされている時代です。
確かに人間は野菜、豆類や穀類などを食べていけば、栄養学的には全く問題なく生きていけるでしょう。
でも、年齢が高くなり野菜がメインの食事を行っている方、又、ほとんどお肉を食べないという方は、将来、物忘れがひどくなったり、記憶する事が苦手になるなど脳の機能が低下してしまうこともあると理解しておきましょう。
なぜ肉類を避ける食事が脳に影響するのかというと、アラキドン酸が関係しています。
日本人、特に高齢者はお肉を極端に避ける傾向があります。
魚類はよく食べるけれど、牛肉や豚肉などは「健康に良くない」と思っているのです。
確かに脂質が多い肉類ばかりを食べていれば、肥満にもなりますし、メタボリックシンドロームや生活習慣病になってしまう事もあります。
でもそれは、脂質の多いお肉類ばかりを食べるなどバランスの悪い食事が多いからです。
牛肉、中でも赤身やレバーには豊富なアラキドン酸が含まれています。
このアラキドン酸は、脳細胞の神経細胞に深くかかわる成分です。
脳の伝達機能アラキドン酸神経細胞が行っています。
神経細胞は情報を電気信号によってやりとりし、神経回路によって色々な部分をつながっています。
神経回路を、情報を持った神経細胞が走り回る事で、人は考え、行動ができるのです。
この神経細胞の形成に大きくかかわっているのがアラキドン酸です。
乳児や胎児の脳を作る際にも重要な働きを持っていますが、大人の脳の中でもアラキドン酸が不足すれば、脳の伝達能力が弱くなり、記憶や学習能力に支障をきたすようになるのです。
そうならないように、牛肉などこの成分が豊富な食品をバランスよく日頃の食生活に活かしていくことが必要なのです。
肉ばかりを食べる、野菜ばかりを食べるという事ではなく、肉も野菜も必要量、しっかり食べるという事が必要です。
食品に含まれているこの成分はそれほど多くないのですが、毎日三食、しっかり食事をしていればアラキドン酸不足となる事はないでしょう。
毎食毎食バランスの良い食事をできている方は少ないと思います。
そのため、バランスの良い食事が出来なかったときにはサプリメントからアラキドン酸を補給するようにしましょう。
食事からとサプリメントの摂取を組み合わせることで、1日に必要な量をしっかりと摂れるようになります。
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