アラキドン酸を食事から摂取する
日本では生活習慣病が社会問題ともなっており、メタボリックシンドローム、肥満、生活習慣病は関連性も深く多くの現代人の悩みとなっています。
肥満、メタボ、また生活習慣病というと、食事や運動が深く関係してきますので、医師からバランスのいい食事、特に野菜類を多く摂取することが望ましいといわれる方も多いでしょう。
確かに肉類には脂質が多く、また肉類を調理する際にも油を利用する事が多いので、肉類の摂取を控えろというのもよくわかります。
でも、高齢になって痴呆の比率が諸外国と比較して高いという事を知ると、生活習慣病の改善などを強く思うあまり、必要な肉類などの栄養素が不足している状態になっているとも考えられます。
ある町に暮らす高齢者、60代から80代までの方々に、焼き肉の日を設け、良質な赤身のお肉を定期的に食べてもらっていたところ、その町ではアルツハイマーになる高齢者が少なくなったというテレビニュースがありました。
その地域の医師が、高齢になってからは肉類を積極的にバランスよく食べ、エネルギーを補給し、更に肉類に含まれるアラキドン酸をしっかり体内に摂取する事がアルツハイマーや痴呆などの症状を予防していこうと実践したのです。
高齢になると食が細くなります。
40代、50代の時のようにたくさん食べようと思ってもなかなかそうはいきません。
消化などの能力も落ちているので、消化のいいものを摂取しようという気持ちにもなります。
日本の高齢者の多くが、肉類などを極端に食べない生活をしているのです。
霜降り肉は確かに脂質が多く良くありませんが、牛の赤身、脂肪分の少ない豚のひれ肉など、赤身をしっかり摂取することで、神経伝達物質の活性化につながるアラキドン酸を体内にしっかり補給でき、ボケ防止にもつながるといわれています。
肉ばかりを食べるというのはよくありませんが、肉類、魚介類、レバー、鶏卵などを食事の中にうまく取り入れることで、身体へのエネルギー補給、更にはアラキドン酸による痴呆防止の食事となるのです。
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