不飽和脂肪酸

アラキドン酸カスケードを紹介

アラキドン酸は、特に乳幼児に必要とされる成分ですが、脳の機能を活発にしてボケ防止になる、記憶力を向上させる、学習能力をアップする等、大人になってからもしっかり摂取し活用していきたい成分です。
日本は世界的に見てもアルツハイマーの発症が非常に多い国です。
つまり、痴呆になる方が多いという事です。
痴呆が進めば社会生活を送ることが困難になり、介護が必要不可欠な生活になる事も多いのです。

この成分についてある程度の知識を持っておくと、脳の細胞を活性化する、情報伝達能力をあげるなどに活用できるようになります。
そのためにアラキドン酸のカスケードを理解しておきましょう。
カスケードというのは、この成分がどのように構成されているか、どのような代謝物を作り出すのかという事を詳しく知るために必要なものです。
アラキドン酸を原料としてプロスタグランジンなどの代謝アラキドン酸経路が作られていく過程を詳細に知ることができます。

細胞膜に必要不可欠なアラキドン酸は、親水性基と2本の疎水性基を持っています。
酵素ホスホリパーゼA2によって疎水性基をリン脂質から切り出し、細胞膜から遊離したアラキドン酸がシクロオキシゲナーゼ、プロスタグランジン類などに変換されます。
またその一方でリポキシゲナーゼという物質によってロイコトリエン類として代謝され、この代謝物質をエイコサノイドと呼んでいます。

なんだかよくわかりにくいのですが、アラキドン酸カスケードでは細胞膜のリン脂質がまずホスホリパーゼA2という物質によって遊離アラキドン酸になり、それがさらに二つに系統に分かれていきます。
2系統はシクロオキシゲナーゼとリポキシゲナーゼです。
リポキシゲナーゼはロイコトリエン類として代謝されて行きます。

つまり、この成分が元となり、様々な反応がカスケードされ、様々な代謝が起き、物質の合成が行われていくのです。
カスケードという言葉は滝という意味もあります。
この成分が滝のように様々な物質を生み出すという事がわかります。

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