アラキドン酸は乳幼児の成長を魅力的にする
子どもが生まれるとあっという間に成長していく・・・と感じる方が多いでしょう。
ついこの間まで何もできなかったのに、ちょっと目を離したすきにイタズラしている・・・イタズラは脳が健康的に成長している証です。
こうした乳幼児の脳の発達は、大人にはないスピードで劇的に進み、3歳くらいになると大人の脳の90%くらいの重さにまで発達するといいますので、まさしく劇的な成長です。
この乳幼児の脳の発達に欠かせないのがアラキドン酸です。
肉類やれレバー、鶏卵などに含まれていますが、乳幼児の場合、離乳食が始まってしばらくしないとこのような食品は口にしません。
果物を絞って薄めたものやみそ汁の上澄み、また薄いスープなどから徐々に食事に慣れていき、野菜のすりつぶしなどを食べるようになり、離乳期の中期以降からお肉類などを摂取できるようになっていきます。
では、脳の発達に必要不可欠といわれるアラキドン酸を、乳幼児はどのようにして摂取するのかというと、それはお母さんのおっぱい、つまり母乳です。
母乳にはアラキドン酸が含まれていて、乳幼児の脳の神経細胞の発達を補っています。
ただ母乳だけでは乳幼児の脳の発達に不足するという場合に備え、また母乳育児ではない場合に備えて、粉ミルクにアラキドン酸が配合されたものが多くなっています。
乳幼児は母乳や粉ミルクからこの大切な成分を補っているのです。
でも離乳から大人と同じような食べ物を食べるようになるには、まだ時間がかかります。
この時期、1歳児までは特にアラキドン酸が含まれる食品や母乳などを摂取しても、体内でアラキドン酸を合成する力がとても弱いので、やはり1歳まではしっかりこの成分が配合された粉ミルクなどを飲み、積極的に摂取していくことが必要なんです。
離乳期の赤ちゃんの栄養を補うステップアップを行うミルクなどがあります。
この中にもアラキドン酸配合のものがありますので、脳の機能発達のために、しっかり補給させてあげることが必要です。
母乳をあげているお母さんたちもしっかりこの成分が入った食品を摂取してください。
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