不飽和脂肪酸

アラキドン酸と乳児用調整乳

動物の中でも脳の発達が顕著であり高度な脳を持っているのが人間です。
ほかの動物よりもより細かな脳神経があり、その脳を駆使して文明を築き上げてきました。
人の脳は高度な機能を持っています。
特に胎児、そして乳児は爆発的に脳の機能が発達します。
そこに必要となるのがアラキドン酸です。

大人の学習能力や記憶という部分でも必要な成分だという事がわかってきた成分ですが、特に乳児、胎児にとってはなくてはならない成分です。
脳の発達以外にも発育という部分にも関係し、γ-リノレン酸と共にビタミンFと呼ばれる必須脂肪酸です。
妊資金期間中でも主に妊娠後期、また出産後、出生直後には健康な生育に必要不可欠な成分です。
マウスでの実験ですが、アラキドン酸によって胎児の奇形を抑制する効果もあると判明しています。
またアラキドン酸の血中濃度を測った時、健康に成長している乳児と未熟児の場合、明らかに血液内のこの成分が少ないとされています。

健康な成長、また私たちが健康に暮らしていくためには、アラキドン酸から作られる生体調節ホルモン「プロスタグランジン」が重要です。
胎児、乳児、大人にも免疫機能調整、血圧コントロールを行うなど重要な成分をアラキドン酸が作り出していることもわかってきています。

この成分は肉類など動物性脂肪に多く含まれていることがわかっていて、大人になって通常の食事をしている分には不足するという事はない成分です。
でも高齢になると動物性脂肪の摂取が極端に少なくなることもあり、高齢者は積極的な摂取が必要です。
また、乳児の場合、栄養補給を担うのが母乳です。
大人と同じように食品を摂取するようになるまでは、母乳が乳児の命、成長を担っています。

そのため母乳にはアラキドン酸が含まれています。
でも母乳育児ではない、若しくは母乳が足りないため乳児用調整乳で補うという場合、この成分の配合された調整乳が必要となります。
アラキドン酸という成分が胎児、乳児の成長に重要な成分であるため、調整乳にもこの成分が配合されたものが多くなってきています。

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