アラキドン酸を過剰摂取した場合
体内の細胞膜を構成するという主要な成分となるアラキドン酸は、細胞膜に多く存在していますが、皮膚、脳、肝臓など主要な器官にも多く存在しています。
アラキドン酸は、乳幼児や高齢者の体内では合成する力が弱いため、積極的に摂取する必要があるといわれていますが、これ以外の大人の場合、不足するという事は考えられにくいといわれています。
和食が世界遺産認定を受け、世界的に見ても注目が集まっていますが、私たち日本人はどうか?というと和食離れが進んでいます。
和食は栄養摂取的に見ても非常に栄養素のバランスのいい食事です。
一汁一菜などといいますが、ごはん、味噌汁、焼き魚、納豆、煮物など、ヘルシーでなおかつ栄養価がしっかり摂取できる理想的な献立です。
現代の私たちの食事はどうか?というと、カレーライス、ハンバーグ、とんかつなど脂質が非常に多い食事がメインとなっています。
昼間もお弁当を持っていく方が多くなっているとはいうものの、脂質が特に多いファストフードやコンビニ弁当など、栄養バランスの悪い食事をしている方の方が多いでしょう。
でもこうした食事の中でアラキドン酸という成分の摂取を考えてみると、不足するという事は考えにくいです。
アラキドン酸は、肉類、レバー、魚介類、鶏卵などに含まれています。
いずれも、毎日食事の中に取り込まれているものばかりです。
こうした食事を継続していく中でアラキドン酸はしっかり摂取しているはずなので、逆に、過剰になる危険性の方が大人の場合多いということになります。
実はアラキドン酸を過剰摂取すると、ガンへのリスクが高くなるというほか、通常量なら抑制する効果の方が強い動脈硬化、高血圧、またアレルギー疾患なども引き起こす要因となるといわれています。
アラキドン酸の不足が心配されるのは、高齢者と乳幼児、また食事量が少ない成人です。
働く世代では、この成分が不足するという事は考えにくいので、過剰摂取にならないように注意していくことが必要です。
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