不飽和脂肪酸

アラキドン酸で血小板凝集能を改善

血小板凝集能という言葉をご存知でしょうか。
私達は怪我をすると毛細血管などが傷つき血が流れます。
血液の中にある血小板という物質はこの傷口に粘着し、凝集することで塊を作ります。
かさぶたなどといわれますが、この状態で血管から流れ出る血液を止血しようとするのです。

この血小板凝集能を調べるための検査で、アラキドン酸などが利用されます。
凝集を惹起する物質がアラキドン酸なのです。
この成分を血小板凝集能の検査で利用することによって、血液が固まるのを抑制する状況を作り、その状態で血液を固めることができるかどうか、その能力を検査する事が出来るというわけです。

血小板凝集能を逆に考えると、血液を固めない作用を持っているのがアラキドン酸と言えます。
血小板が固まりやすくなっている状態を抑制できるのがこの成分なのです。
そのためアラキドン酸は、血小板業乳能調整作用がある物質といわれています。

よくドロドロ血液という言い方をしますが、血液がドロドロになると正常に流れにくくなります。
正常に流れにくい血液はコレステロールなどの脂質が多い状態で、こうした状態では血管壁を厚く硬くし、心臓へも負担が大きくなりますし、血管が傷つきやすくなります。
傷ついた血管に多くなっている脂質がくっついてそれが塊となって血液の流れに乗れば、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患を起こす危険性もあります。

アラキドン酸はコレステロール値を低下させるという作用を持っています。
コレステロール値を低下させるという事は血液内の脂質を少なくすることにつながり、動脈硬化などを予防する事にもつながるのです。
血小板は怪我をした時など血液が多く流れ出てしまう際に必要不可欠なものです。
でも、血小板が通常よりも固まりやすくなっているという事は、血液の状態が良くない状況です。
アラキドン酸は、血液にとっても色々な働きをしてくれる重要な成分という事がわかります。
高齢になるとこの成分の体内量が少なくなりますし、合成できにくくなるので、食品からの摂取、またサプリメントなどからも摂取を心がけていきましょう。

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