アラキドン酸で高血圧予防をする

日本人は諸外国と比較して塩分の摂取が多く、そのため高血圧の患者さんが多いといわれています。
自覚症状があまりないのですが、この状態が長く継続すると様々な病気を引き起こす可能性があるため、高血圧となっていることをまず知り、そこから血圧を安定させる治療を行う、お薬を飲むなどが必要となります。

高血圧そのものよりも、高血圧によって引き起こされる病気の方が深刻です。
高血圧となっている状態が継続すると、動脈硬化を引き起こす要因となります。
動脈硬化というのは、血液が流れる血管の柔軟性が失われ、血管壁が硬くなり内腔が狭くなってしまう状態です。
高血圧の状態は血管を流れる血液の圧力が高い状態となっていますので、血管に大きな刺激となりその状態が維持されてしまいます。
血液の圧力に負けないように血管壁が厚く硬くなり、血管も傷つきやすくなります。
コレステロールがその部分に溜まりやすくなります。
内腔が狭い、コレステロールなどの脂質がたまってしまう、こうなるとさらに抵抗性が高くなり、血圧が上昇します。
そう、悪循環のループから抜け出せなくなり、動脈硬化が促進されてしまうのです。
血液はドロドロ状態です。
腎臓やろ過機能を持つ肝臓にも負担をかけることになります。

動脈硬化がどんどん進むと、今度は心臓や脳などの疾患を引き起こします。
心筋梗塞、狭心症、脳梗塞なども危険性が高くなります。
お薬や治療という事も必要ですが、高血圧を予防する、改善する場合に、アラキドン酸が有効なのです。
アラキドン酸は、生体調整ホルモンのプロスタグランジンを作り出す際の材料です。
このプロスタグランジンが作り出されることで、体内の生体調整ホルモンが活発に働き、血圧の調整なども行ってくれます。

高血圧の改善、予防にはバランスのいい食事が必要ですが、赤身のお肉、魚介、レバーなど、血圧が高いと敬遠しがちな食品も、アラキドン酸の摂取には必要不可欠です。
こうした食品類をうまく取り入れ、足りない分はサプリメントなどで補いながら、高血圧を予防していきましょう。